GOEMONとGOEMON ROCK

実は映画GOEMONとゲキシネGOEMON ROCKを見に行きました。

GOEMONは国内であれだけのボリュームを処理してしまうということに脱帽です。群集シーンはうまく手間を省いているようでしたが大変そう。あれを国内でやろうと言って誰も止めないところが熱い。制作費15億ということで明らかにヤッターマンより安い予算でカット数は遥かに超えているわけですから。

ただ聞いてはいたのですがノイズとアンチはかなり汚かったです。背景はフラクタルノイズをかけたかのようにノイズが動き回っているシーンがいくつかありました(キレイなカットもけっこうあるんですが)。キャラにはノイズが乗っていないのでフィルムグレインのシュミレーションでもないし。何でしょう。

アンチも門など金属でまっすぐなものが多いシーンでは目立ってました。DLP上映だとピクセルがバレやすいと噂を耳にしたことあるんですがそういうのもあるんですかね。

ところで何bitでレンダリングしてるのかなあ。うちは最近はOpenEXR32bitで出しているんだけど確かに重いですがコンポジットが楽そうなので最近はコレに移行中です。あとAOとかレベル補正してもノイズが出にくい気がします。

あと最近映画をやるようになって思うのですがコンポジッタの能力って凄まじく影響が大きいと思います。結局最終的な画を決めるのってコンポジッタじゃないかと思うくらい。でもそれじゃ悔しいのでCG素材を作る段階で気を使って仮合成をして「これでいいかな?」と思って提出するんだけど、あがってきたら更に凄いものになっている・・・なんて事もよくあります。あのノイズどこいっちゃったの?みたいな。きっとコンポジッタに呆れられている事も多いんだろうな。「なんだよこの素材は!www よし腕の見せ所だな」なんて思われているかもしれないです。

GOENON ROCKは舞台演劇を複数台カメラで撮影した「ゲキシネ」という新しい分野なのでCGは一切無いです。前売りで2000円もするのはちょっと高すぎる気もします。話はほとんどミュージカル調ルパン3世なんで純粋に面白かったです。五右衛門が変装するシーンはやられたとう感じ。何度か出てくるんだけど毎回、爆笑してしまいます。演劇が好きなら行ってもよいかと思います。

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